こどものためのリトミックとは
音楽を使って、身体的・感覚的・知的に優れた子どもたちの育成を図ります
こどものためのリトミックは、リトミック研究センターの指導のねらい『情操教育』、『音感教育』、『生活習慣』を、三位一体の一貫した指導システムとして、子どもたちが自然に身に付けられるよう開発された教育法です。
三位一体の指導システム
従来からの習い事では、それ自体の技術や能力をレベルアップすることが、第一の目的でした。もちろん、各種感覚や諸器官の発育、また人格の形成にも役立ってはいましたが、それらを第一の目標にしているものは希でした。
リトミック研究センターでは、サッカーが上手になったり、英語が話せるようになったりすることは、一つの結果であり、
そこに到達するために必要な、もっと基本的で潜在的な基礎能力を養うことこそ、子どもたちの将来を決定する重要な要素であると考えます。
それらは、集中力であり、思考力、判断力、記憶力、創造力、表現力など、人間が社会生活をしていくために最低必要な力であり、誰もが潜在的に持っている力です。
これらの力がバランスよく発揮されることにより、自主性や積極性が養われ、健全な心が育まれていくのです。
さらに、めまぐるしく変化する環境に柔軟に対応できるような感性や感受性を持つことも、これからの社会生活をおくる上で大変重要なことだといえるでしょう。海外との交流が増え続ける今日では、「黙っていても分かりあえる」とか、「みんなと違うことは、居心地が悪い」などという今までの考え方は通用しません。他との違いを認め、きちんと自己を表現できることこそ、21世紀に生きる子どもたちに求められるものであり、「生きる力」につながる大切な要素でもあります。
こどものためのリトミックは、21世紀をしっかりと見据え、これからの社会が子どもたちに要求するであろう、あらゆる試練に耐えうるだけの基礎能力の掘り起こしと、それらのバランスよい伸長を第一の目的にし、音楽を使って、身体的・感覚的・知的に優れた子どもたちの育成をめざします。
リトミック研究センターとは
リトミック創始者エミール・ジャック=ダルクローズの指導理念に基づき、日本における子どもたちへのリトミック教育の普及を目指し、当時の国立音楽大学教授 板野 平氏(1928〜2009)を顧問に迎え、岩崎 光弘により1988年に創設。2002年には内閣府より認証を受け特定非営利活動法人となりました。
本部事務局には教員養成校とともに本部研究室、付属教室「こどものためのリトミック」を併設し、リトミック指導の調査・研究を続けています。
リトミック研究センターは、次の主要4事業を通じて21世紀を担う子どもたちの育成に努めています。
●優れたリトミックの指導者育成
…教員養成校(東京・名古屋)
…ディプロマAコース(東京・名古屋・大阪・広島)
…指導者養成コース(月例研修会)(全国各地)
●「こどものためのリトミック」教室の全国展開
●リトミック指導法の研究と研究成果の提供
●広報活動
リトミック研究センターの提唱するリトミックは、音楽の基礎的な能力を高めるとともに、無限の可能性を秘めた幼児期に、音楽を通して、人としての総合的な能力をバランスよく開花させることであり、21世紀を真の社会人として行動できる豊かな人格の形成に寄与することを目的としています。
そのような理念により新たに開発された幼児のための教育プログラム「こどものためのリトミック」は、音楽学習の導入にとどまらず、人格形成の基礎の段階で、幼児の集中力とそのエネルギーを充分に引き出そうと考えられており、創始者エミール・ジャック=ダルクローズの指導理念を受け継ぎながら、日本の幼児教育事情にマッチさせた、日本人のための、そして日本の子どもたちのためのリトミックと言えるでしょう。
リトミック研究センター兵庫第一支局 概要
- 支局長
- 辻 久子
- チーフ指導者
- 辻 裕
- 指導スタッフ
- 角野 由佳・馬場 みどり・日浦 知子・吾妻 貴代子・古木 登紀子
- 住所
- 〒650-0026 神戸市中央区古湊通1丁目2-16辻井ビル101
- TEL
- 078-362-2580
- FAX
- 078-362-2580
- E-mail
- info@kobe-rythmique.jp
支局長 ごあいさつ
子どもの育ちを援助するリトミック
リトミック研究センター兵庫第一支局は1994年4月「いつでも、どこでも、だれでも このすばらしい教育を受けられるように」と願って設立されました。
「よい教育は、よい指導者から」という理念に基づき、毎年神戸市と姫路市で開講しているリトミック指導者養成コース「月例研修会」では、今までに2,000名以上の方が学び、現在も多くの指導者会員の皆様が「リトミック指導者」として活躍されています。
リトミックのレッスンではあくまでも子どもが主人公。
大人は、子ども自身が「育つ」「学ぶ」主人公になれるよう環境を整えることが大切です。そのなかで、リトミックを通じて、子どもの育ちをお手伝いできれば幸せだと感じています。私たち指導者が幸せな気持ちで接することは、リトミック研究センターの教育目的「子どもが幸せになる能力を身につける」第一歩と信じています。
私自身も指導者として、子どもの「できた!」を育み、成長に気づき、見守る姿勢を大切に「リトミック」をお伝えしたいと思います。
支局長 辻 久子